[% title = "2002年のニュース" %]
Debian GNU/Linux 3.0r1 は、Debian GNU/Linux 3.0 (コードネーム 「woody」) の最初のアップデートです。主に、安定版 (stable) に セキュリティアップデートを追加するものですが、深刻なバグも いくつか修正されています。security.debian.org からのアップデートを 頻繁に行っている方は、それほど多くのパッケージをアップデートする 必要はないでしょう。また、security.debian.org に登録された アップデートはほとんど、今回のアップデートに含まれています。
今回のアップデートは、Debian GNU/Linux 3.0 の新バージョンではなく、 単に一部のパッケージをアップデートしたものです。 バージョン 3.0r0 の CD を捨てる必要はありませんが、インストール後、 ftp.debian.org を用いてアップデートをする必要があります。
オンラインでこのリビジョンへアップデートするには、通常、 Debian の FTP/HTTP ミラーのどれか一つを参照するように 「apt」パッケージツールを設定します。 (sources.list(5) のマニュアルページを参照してください)
ミラーの一覧は、 http://www.debian.org/distrib/ftplist で参照できます。
本リビジョンは、安定版リリースに対して、以下のセキュリティアップデートを 追加します。セキュリティチームはすでに、以下の個々のアップデートに対して セキュリティ勧告を発表済みです。
Debian セキュリティ勧告番号 パッケージ DSA 137 mm DSA 138 gallery DSA 139 super DSA 140 libpng DSA 141 mpack DSA 142 openafs DSA 143 krb5 DSA 144 wwwoffle DSA 145 tinyproxy DSA 146 dietlibc DSA 147 mailman DSA 148 hylafax DSA 149 glibc DSA 150 interchange DSA 151 xinetd DSA 152 l2tpd DSA 153 mantis DSA 154 fam DSA 155 kdelibs DSA 156 epic4-script-light DSA 157 irssi-text DSA 158 gaim DSA 159 python 1.5 DSA 160 scrollkeeper DSA 161 mantis DSA 162 ethereal DSA 163 mhonarc DSA 166 purity DSA 167 kdelibs DSA 168 php3, php4 DSA 169 htcheck DSA 170 tomcat4 DSA 171 fetchmail, fetchmail-ssl DSA 172 tkmail DSA 173 Bugzilla DSA 174 heartbeat DSA 176 gv DSA 179 gnome-gv DSA 180 nis DSA 182 kdegraphics DSA 183 krb5 DSA 186 log2mail DSA 187 Apache DSA 188 Apache-SSL DSA 189 luxman DSA 191 squirrelmail DSA 192 html2ps DSA 194 masqmail DSA 195 Apache-Perl DSA 197 Courier sqwebmail DSA 198 nullmailer DSA 199 mhonarc DSA 200 samba DSA 201 Free/SWan DSA 202 im DSA 204 kdelibs DSA 205 gtetrinet DSA 206 tcpdump DSA 207 tetex-bin
本リビジョンは、以下のパッケージに対して重要な修正を追加します。 その多くはシステムのセキュリティには関係しませんが、データが 損なわれる可能性があります。
arcboot, tip22 SGI MIPS マシンの tftp ローダ bastille 壊れたパッケージの修正 cron-apt 重要な修正 debiandoc-sgml 壊れたアップグレードの修正 defrag ジャーナルに関するファイルシステム破壊の修正 docbook-xml-slides 壊れた依存関係の修正 eroaster 重要な修正 gnome-pim 重要な修正 initrd-tools 新しいカーネルのサポートの追加 kernel-image-2.2.22-alpha セキュリティ上の修正 kernel-image-sparc-2.4 セキュリティ上の修正 kernel-patch-2.4.17-s390 重要な修正 kernel-patch-2.4.19-mips セキュリティ上の修正 kernel-source-2.2.22 セキュリティ上の修正 libgd 壊れたパッケージの修正 libquota-perl 重要な修正 logtool 壊れたパッケージの修正 mpqc 壊れた依存関係の修正 msttcorefonts フォントのパスの修正 muddleftpd セキュリティ上の修正の訂正 murasaki 重要な修正 ocaml 重要な修正 octave2.1 壊れた依存関係の修正 pcmcia-modules-2.2.22 kernel-source-2.2.22 に対してビルド qpopper 重要な修正 rio500 重要な修正 silo UltraSPARC III+ マシンのサポートの追加 snort 重要な修正 sympa 壊れた依存関係の修正 tendra ライセンス違反の修正 uptimed アップグレードパスの修正 weex 重要な修正 yaclc 重要な修正
以下のパッケージは、ディストリビューションから削除しなければなりませんでした。
cdrdao, gcdmaster ライセンス上の問題
パッケージの、受理/拒否の理由の一覧が、以下の ページ (準備中) にあります。
http://people.debian.org/~joey/3.0r1/
本リビジョンで変更されたパッケージの一覧:
http://http.us.debian.org/debian/dists/Debian3.0r1a/ChangeLog http://non-us.debian.org/debian-non-US/dists/Debian3.0r1/non-US/ChangeLog
現在の安定版 (stable) ディストリビューション:
ftp://ftp.debian.org/debian/dists/stable ftp://non-us.debian.org/debian-non-US/dists/stable
安定版ディストリビューションに対する更新の候補:
ftp://ftp.debian.org/debian/dists/proposed-updates ftp://non-us.debian.org/debian-non-US/dists/proposed-updates
安定版ディストリビューションの情報 (リリースノート、訂正など):
http://www.debian.org/releases/stable/
セキュリティに関する告知と情報:
http://www.debian.org/security/
Debian Project は、完全にフリーなオペレーティングシステムである Debian GNU/Linux と Debian GNU/Hurd の開発のために時間と労力を 進んで提供している、フリーソフトウェア開発者の組織です。
より詳しい情報を希望する場合は、Debian のウェブページ http://www.debian.org/ をご覧になるか、 press@debian.orgにメールを送ってください。
Debian JP Project では、このたび Software in the Public Interest, Inc. (*1) と共同で、「デビアン/Debian」 を商標登録 (*2) しました。
ここ数年、Linux が日本国内でも有名になってきたせいか、JLA 等の Linux 関連団体と無関係な第三者が Linux に関する商標を登録した上で、 関係する企業・団体に「商標法上違反である」との警告を通知してくる といった 事例が起きています。
幸いにして Debian についてはまだ実際にそうした事例が起きたことは ありませんが、Debian Project と無関係な第三者に商標登録されてしまった 場合、Debian Project / Debian JP Project を運営していく上で大きな問題 となる可能性や、Debian をビジネスに適用する際の障害となる危険性を無視 できないと考えました。(最近もSpainでDebianの商標が登録されたようです。 http://lists.debian.org/debian-legal/2002/debian-legal-200209/msg00025.html, http://lists.debian.org/debian-legal/2002/debian-legal-200209/msg00034.html, http://lists.debian.org/debian-legal/2002/debian-legal-200209/msg00057.html)
Linux の場合と異なり、Debian は (まだ) Linux ほど一般の認知も 高くないため、取引者・需用者間に浸透して周知・著名になっていると 判断されることを期待できません。実際、商標を登録できたこと自体が Linux のように公益性を有する OS の名前であると判断されていない ことを示しています。
従って、商標を登録しなければ、将来において問題のおきる可能性が 高いものと判断し、Debian の本来の商標登録者である Software in the Public Interest, Inc. と共同で、日本における Debian 開発者を 代表して (当時の) Debian JP Project 理事の連名により Debian 商標を 出願、登録したものです。
Debian に関する商品を販売するなどの際、Debian 商標の表示が必要な 場合には、以下のように表現することを推奨します。
Debian は Software in the Public Interest, Inc. の登録商標です。
その他、Debian 商標の使用に関する詳細は http://www.spi-inc.org/trademarks を参照してください。
なお、日本国内における Debian 商標は日本の Debian 開発者を代表して Debian JP Project が管理しています。
Debian JP Project ではサーバーの維持・管理に必要な機材やネットワーク資源、 およびそれらの調達や今回の商標登録などのような日本での Debian の普及に 必要と思われる活動のための資金をみなさまからの寄付によって得ることで 運営しています。
今後も充実した活動およびサービスの向上を図っていくために、みなさまの 御協力をよろしくお願いします。
なお、寄付についての詳細は http://www.debian.or.jp/Donations.htmlを 御覧ください。
Linux Conference 2002 において、Debian BOFの開催、および .org展示コーナーにおいてDebianマシン等 の展示をおこないます。事前登録の期限が近づいていますので、再度アナウンス いたします。
日時: 2002 年 9月 18日(木)〜20日(金) 場所: 東京、サンケイプラザ http://www.s-plaza.com/outline/map.html
Linux Conference 2002 の会場で期間中開かれる .org 出展コーナーでは、 Debian JP Project ブースにおいて、さまざまなアーキテクチャのマシンで Debian woody が動く様子を実演展示する予定です。
BOF および展示ブースには、Debian/Debian JP Project のメンバーも参加し ますので、メンテナを目指している方はぜひこの機会に GnuPG 鍵交換を行な いましょう。作成した GnuPG 鍵の fingerprint (gpg --fingerprint あなた のID で表示されます) を印刷しておき、身分を証明できるもの(例: パスポー ト、運転免許証など写真つきのもの)とともに携行してきてください。 http://www.debian.org/events/keysigning
※.org 出展コーナーの運営はボランティアによって行なわれます。まだ人手 が不足していますので、運営を手伝ってもよいという方がいらっしゃいました ら、jp-events@debian.or.jp ML へご参加ください (参加方法は debian-users ML などと同様です)。運営に参加して下さった方には、 Debian/Namazu T シャツを進呈します。
多くの皆様の参加をお待ちしております。
以上、Debian JP Project からのお知らせでした。
Linux Conference は、日本 Linux 協会 が主催する、Linux およびオープンソースソフトウェアの本格的なカンファレンス イベントです。
※日本 Linux 協会の会長は、Debian JP Project 会長でもある鵜飼 文敏が務 めています。
本年の Linux Conference 2002 は、東京大手町のサンケイプラザにて、 2002年9月18日(水)〜2002年9月20日(金) の期間開催されます。
カンファレンスの期間中には、本リリースでご案内した BOF (19日) および .orgブース出展 (18日〜20日) のほか、Debian Project および Debian JP Project のメンバーである 八田 真行 (18日「 『コピーレフト』とは何か」) 、武藤 健志 (19日「ORCA インフラストラクチャとしての Linux システム構築」) による講演・チュートリアルも行われます。
Debian に限らず、Linux Conference はさまざまな分野の最新情報を得たり人 脈を広げたりするのに絶好の機会ですので、ぜひお申し込み、ご来場ください。
Linux Conferenceのお申し込みやプログラム詳細につきましては http://lc.linux.or.jp/ をご覧ください。
Linux Conference 2002 において、Debian BOF が開催されます。
日時: 2002 年 9月 19日 (木) 17:00〜19:00 場所: 東京、サンケイプラザ http://www.s-plaza.com/outline/map.html
また、Linux Conference 2002 の .org 出展コーナーでは、数種類の Debian マシンによる woody の実演展示が行なわれる予定です。 .org 出展コーナーの運営はボランティアによって行なわれます。まだ 人手が不足していますので、運営を手伝ってもよいという方がいらっしゃ いましたら、jp-events@@debian.or.jp ML へご参加ください (参加方法は debian-users ML などと同様です)。
多くの皆様の参加をお待ちします。
2002 年 7 月 19 日、Debian GNU/Linux 3.0 (woody) が正式にリリースされました。
詳しくは、Debian のリリース情報およびDebian JP のリリース情報を参照してください。
woody には、日本語を扱えるパッケージが多数含まれていますので、 Debian 単体だけで、十分実用的な日本語環境を構築することが 可能となっています。 そのため、Debian JP パッケージ集 for woody (woody-jp) は、 依然として存在しますしダウンロード可能ですが、 正式にはリリースしません。
Debian JP パッケージ集 for woody (woody-jp) は、まだ準備ができていません。準備ができるまで、いましばらく お待ちください。
Debian GNU/Linux 2.2 'potato' の新しいリビジョンがリリースされまし た。今回の更新であるバージョン 2.2r7 は、2.2r6 以降で発見された 安定版に対するセキュリティホールの修正と重大なバグの修正がなされ たものです。potato を使っているユーザーがこのリビジョンにアップ グレードするのは簡単です。近くのミ ラーサイトを探すにはに沿って /etc/apt/sources.list を編集、apt-get update; apt-get upgrade を行うだけであなたのマシンは自動的にアップグレードされます。
本リビジョンに伴う変更について詳しくは Debian GNU/Linux 2.2 r7 リリース情報を御覧ください。
Debian には stable/testing/unstable の 3 つの リリース がありますが、 これらに対して統一された日本語訳が決められていませんでした。 そこで今回、誤解を受けにくく、それぞれを明確に区別できるように、 統一された訳語を以下のように決定しました。
従来、「testing」には「テスト版」とならんで「試験版」という 訳語が主に用いられてきました。しかし、この訳語は、 一時期 unstable の日本語訳として使われた「実験版」と 紛らわしいため、使用を避けることとします。
また、従来、「unstable」には主に「開発版」という訳語が 用いられてきました。しかし、「開発環境が同梱された版」 と誤解されるおそれがあるため、使用を避けることとします。 一部で使われてきた「実験版」も、「experimental」 (当分は訳語を設けないこととします) と混同のおそれがあるため、 使用しません。 「開発版」とは異なる新たな訳語を考案するにあたり、 原語との対応が分かりやすく、混乱を招くおそれが少ない語を選びました。
「stable」については、従来通りの訳語です。
今後、Debian JP Project および Debian Project における日本語訳作業では、この訳語を用いるようにします。 また、現時点ですでにウェブページ等で用いられている訳語については、 今後すみやかに新しい訳語に統一する予定です。
Debian JP Project では、現在開発中の woody-jp/sid-jp に 含まれる JP パッケージについて、その品質を向上し、 ユーザーが安心して利用できるようにすることを目的として 以下のルールを制定しました。
Debian JP tree に upload を行う場合 debian/control に以下のフィールドを付加し Debian JP package であることを明示すること (必須)
Origin: debian-jp Bugs: debbugs://bugs.debian.or.jp
パッケージが project-jp/experimental/orphaned に 移動されてから一年を経過した場合、該当パッケージを Debian JP のアーカイブから削除する
また、このルールをアーカイブに反映させるため、また間近に 迫ってきた Debian 3.0 (woody) のリリースに向け woody-jp アーカイブを「使える」状態にするため、
のどちらか「あとに」発生した事象のタイミングで 以下の作業を実施します。
(ただし、c) は d) に優先するものとします。つまり、 1. のルールに従っていないパッケージは woody-jp から だけでなく、sid-jp からも削除されるということです。)
Debian Project では「リリースクリティカルバグ」の 重要度を Severity: serious としていますが、Debian JP では BTS のバージョンが古く、Severity: serious が設定できません。 このため、今回の作業では Severity: important を基準とします。
以上、Debian JP Project から、「Debian JP 開発版アーカイブ (woody-jp/sid-jp) の品質向上について」のお知らせでした。
(注: 現在の「安定版」である potato-jp や、過去にリリースされた slink-jp、hamm-jp などのアーカイブにこのルールを遡って適用する ことはありません。)
Debian GNU/Linux 2.2 'potato' の新しいリビジョンがリリースされまし た。今回の更新であるバージョン 2.2r6 は、2.2r5 以降で発見された 安定版に対するセキュリティホールの修正と重大なバグの修正がなされ たものです。potato を使っているユーザーがこのリビジョンにアップ グレードするのは簡単です。近くのミ ラーサイトを探すにはに沿って /etc/apt/sources.list を編集し、apt-get update; apt-get upgrade を行うだけであなたのマシンは自動的にアップグレードされます。
本リビジョンに伴う変更について詳しくは Debian GNU/Linux 2.2r6 リリース情報を御覧ください。
Debian GNU/Linux 2.2 'potato' の新しいリビジョンがリリースされまし た。今回の更新であるバージョン 2.2r5 は、2.2r4 以降で発見された 安定版に対するセキュリティホールの修正と重大なバグの修正がなされ たものです。potato を使っているユーザーがこのリビジョンにアップ グレードするのは簡単です。近くのミ ラーサイトを探すにはに沿って /etc/apt/sources.list を編集し、apt-get update; apt-get upgrade を行うだけであなたのマシンは自動的にアップグレードされます。
本リビジョンに伴う変更について詳しくは Debian GNU/Linux 2.2r5 リリース情報を御覧ください。