[% title = "バグ報告" %]
Debian では、パッケージの不具合や改善要望、パッケージのメッセージ文の翻訳などを 「バグ」として登録し、Debian バグ追跡システム (Bug Tracking System、略称 BTS) で扱います。
ユーザは誰でも 決められた形式で BTS
に対してメールを送ることでバグを報告/管理できます。
(極端な話、メールソフトさえあればバグの報告と管理は可能です。たとえ携帯であっても!)。
あなたが報告したバグは、ユニークな通し番号が割り当てられて公開され、 誰もがバグ情報を検索することが可能です。 パッケージのメンテナはこのバグを修正して新たなバージョンをリリースします。
この「既存バグの確認」→ 「バグ報告」→ 「メンテナによる修正」→「リリース」のサイクルの繰り返しによって、 Debian はより良いシステムへと作りかえられていきます。
Debian JP Project が管理する Web サーバや FTP サーバのバグについては、 Debian JP Developers メーリングリストや Debian JP Users メーリングリスト、 Debian JP WWW メーリングリスト等でお問い合わせください。
Debian を使っていて何らかの不具合に遭遇した、これはバグでは無いかな?と思った場合、 なるべくバグの原因となるパッケージを特定しましょう。
なぜならば、BTSは、 パッケージごとに検索/報告ができるように設計されているので、 バグの原因となっているパッケージ名を知る必要があるからです。
あるコマンドを起動するとクラッシュしてしまって全く使い物にならない場合は、
そのコマンドを含んでいるパッケージの問題である可能性が高いでしょう。
バグの原因となるファイルやコマンドがわかっている場合、
dpkg -S <ファイル名>
で、そのファイルが含まれているパッケージを調べることができます。
ただし、実行したコマンドそのもの (や、そのコマンドを含むパッケージ) にバグの原因が存在しない場合もあります。 以上の方法はあくまで目安と思ってください。
自分で特定できないときや、複数のパッケージの連携が原因となっているらしい場合には、 メーリングリストで相談することをお勧めします。
バグを含んでいるであろうパッケージを特定した今、 次に行うべきは「他の誰かが同じ不具合に遭遇していて BTS に登録していないかを確認する」ことです。
具体的には3つの方法があります。
バグの報告は、ユーザができる積極的な参加方法のひとつです。 バグ報告がきっかけとなって、迅速なバグ解決ができれば、 自分を含めて Debian にかかわるすべての人が恩恵を被ることができます。 (それに、自分の手元だけで直していると、 システムを入れる度やパッケージがアップデートされる度に同じことを繰り返さなくてはならず、 非効率ですよね?)
web からのバグ報告の方法は、 こちらに簡単な説明があります。
バグだと思ったら、報告するのにためらうことはありません。 みんなで Debian を良くしていきましょう。
たとえ間違ったパッケージにバグ報告を送ってしまったとしても、 開発者の側でフォローすることが可能ですので、 バグ報告をためらう必要はありません。 バグ報告はバグの解決への糸口であり、 バグの解決はあなたにとっても、Debian にとっても、 さらにすべての Debian ユーザにとっても利益となるので、 バグを見つけたらぜひ報告するようにしてください (ただし、すでに同じバグが報告されている場合は追加情報がない限り、報告しないように! バグ報告はパッケージメンテナへの非難のためにあるのではありませんから)。