[% title = "Debian Packaging Manual - 導入とこのマニュアルの扱う範囲" %]


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Debian Packaging Manual
Chapter 1 - 導入とこのマニュアルの扱う範囲

dpkg はバイナリパッケージファイルを作成し、また、 作成したパッケージのインストールと削除を Unix システム上で 行うためのプログラム群です。[1]

このバイナリパッケージは、インストール済の実行可能なプログラム (通常はコンパイル済のバイナリ)と関連データの管理用に 設計されています。ソースコードの例やドキュメントを含むものも あります。

このマニュアルには、Debian のバイナリパッケージ (.deb ファイル)を作成する上での技術的側面が 記述されています。dpkgdselect 等の パッケージ管理プログラムの動作と、それらがどのようにパッケージを 取り扱うかについて記述されています。

dselect のコア部分とアクセスメソッドスクリプトの 間のやり取り、新しいアクセスメソッドの作成方法についても 言及します。アクセスメソッドスクリプトは、選択した パッケージの実際のインストールを担当します。

このマニュアルでは、パッケージ作成ツールや インストールツールのオプションや使い方についての詳しい説明は 行いません。それらのプログラムの manpage と一緒に 読んで下さい。

dpkg と一緒に提供される update-rc.dinstall-info といった 様々なシステム設定を行なうユーティリティープログラムについて の詳細はここでは触れません。 - それぞれの manpage を見て下さい。

Debian パッケージに要求される、ファイルやディレクトリの 許可属性、必要なドキュメント、アップロード手続き等の 方針についてはこの文書には書いてありません。 これらの詳細については Debian Policy Manual を見てください。 (それらの多くは自分のパッケージをアップロードしたり ディストリビューションの一部として利用できるようにするつもりが なくてもきっと役立つでしょう。)

このマニュアルは dpkg System Administrators' manual を よく理解している人を対象に書かれています。 しかし、残念ながらそのマニュアルはまだありません。

Debian パッケージを作ってみたい人のために、FSF の GNU hello プログラムの Debian 版が例として提供されています。 Debian パッケージの作成と維持に非常に便利なツールとして debmake パッケージをお勧めします。 ツールや例は有用ではありますが、Policy Manual や Programer's Manual を読み、それらに従う必要があることに 変わりはありません。


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Debian Packaging Manual

version revision 1.13, 2000-08-22

Ian Jackson ijackson@gnu.ai.mit.edu
校正: David A. Morris bweaver@debian.org
メンテナー: Christian Schwarz schwarz@debian.org
メンテナー: Manoj Srivastava srivasta@debian.org
メンテナー: Julian Gilbey J.D.Gilbey@qmw.ac.uk
メンテナー: The Debian Policy group debian-policy@lists.debian.org
日本語版メンテナー: 早瀬 茂規 shayase@tky3.3web.ne.jp
日本語版校正: Japanese Debian Documentation Project debian-doc@debian.or.jp